空きスペースを有効活用!レンタルスペースの始め方【オーナーさん向け】

レンタルスペース運営

 こんにちは、つくしです。
 普段はレンタルスペースやホテルなどをオーナーさんに代わって運営代行している会社員です。
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 今回のテーマは次のとおり。

  • 空きスペースがあるけど活用方法がわからない。
  • 賃貸募集中の間だけでもレンタルスペースを始めたい。
  • レンタルスペースってそもそもどうやって始めるの?

 そんなレンタルスペース運営初心者の方に向けた記事です。

※約7分ぐらいで読めます。

レンタルスペースとは?

 レンタルスペース、貸し会議室、パーティースペース。レンタルスペースとはざっくりいうと「利用目的(会議利用、友だちとのパーティー利用、イベント利用etc)に合わせてスペースを時間貸ししている」サービスです。

 不動産が年単位、民泊やホテルが1日単位に対して、レンタルスペースは時間単位で場所を貸出しできます。

  • 会議や打ち合わせ、勉強会やセミナー→貸し会議室
  • 飲み会や女子会、打ち上げや鑑賞会など→パーティースペース
  • ヨガやダンスの練習、スクール・レッスン、写真撮影→レンタルスタジオ
  • 整体やマッサージなどの施術→レンタルサロン

 これらを総称して「レンタルスペース」と呼んでいます。ぜひ一度ネットで「レンタルスペース 〇〇(住んでいる地域名)」で検索してみてください。驚くほど多くの「レンタルスペース」があることに気づくと思います。

 また、レンタルスペースは民泊やホテルと違って、許可や申請が不要なため、誰でもすぐに始められるビジネスです。

レンタルスペースは儲かる!?

 ここからは少しお金の話。

 実際にレンタルスペースを運営している方の売上とぼくがお手伝いしているレンタルスペースの売上をみながらレンタルスペースは儲かるのか?を検証していきます。

関東でレンタルスペースを運営するAさん

 関東で不動産投資家として活躍するAさんは自分の事務所兼レンタルスペースオーナーとしてレンタルスペース運営を開始。「自分で使いながら、人にも貸して家賃分をもらえれば」と始めたそうです。

 東京23区内、1日乗降客数10万人越えの駅から徒歩5分、広さ約20平米、家賃65,000円+税の場所で運営をスタート。賃貸契約時に保証金や保証料、仲介手数料に前家賃の合計約600,000円。これに会議用テーブルや椅子、テレビモニターなど計200,000円の備品代を加えて初期投資約800,000円。

 主要予約サイト3社全てに掲載したところ、掲載開始翌日より予約が入り、オープン初月は家賃オーバー達成、運営開始4ヶ月で戻ってくる保証金分を除いた初期投資分をほぼ回収できたとのことでした。

レンタルスペースの集客はどうやるの?

 レンタルスペースがどんなものなのかある程度わかったし、稼げることもわかった。では実際にレンタルスペースを始めるとして集客はどのようにするの?そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、レンタルスペースの集客方法は民泊などと同じように専用の予約サイトがあります(専用のポータルサイト)。

 集客サイトとしては有名どころが3つあり、それぞれ特徴があります。登録から掲載まで全て無料で利用できますが、売上の約10〜35%が成約手数料としてかかります。要は成果報酬型。なので売上がたたなければ掲載料もかからないので掲載するだけでは赤字にはなりません。

・インスタベース
 検索サイト上位表示に強み。会議室やパーティールームなど検索項目の種類が豊富。スペース掲載数全国10,000件以上とスペース検索サイト国内最大級の予約サイト。

・スペースマーケット
 東証マザーズ上場企業運営。パーティースペース利用に強み。スペース掲載数全国20,000件以上のスペース検索サイト国内最大級。

・スペーシー
 会議室メイン。法人利用に強み。インスタベース、スペースマーケットと合わせて国内3大スペース予約サイトの1角。

 予約サイト登録から掲載までは慣れてしまえば誰でも簡単にできます。主要予約サイト3つ全てに掲載し、かつダブルブッキング(二重で予約が入ること)しないようにするにはGoogleカレンダー連携がおすすめです。

予約サイト(ポータルサイト)掲載後の運営について

 無事予約サイトにも掲載し、晴れてレンタルスペースオープン。でも、これで終わりではありません。むしろ、ここからがレンタルスペースを運営する上で大変なところかもしれません。

  • お客様対応(問い合わせや予約者からの)
  • 清掃(消耗品の補充)
  • トラブル対応(近隣からの苦情、設備トラブル)

お客様対応(問い合わせや予約者からの質問)

 お客様からの問い合わせは予約者からだけではありません。予約を検討している方からも見学の問い合わせや設備や間取り、場所について様々な問い合わせがあります。掲載サイト上でよくある問い合わせ内容について事前詳細を記載しておくことがのちのちの手間を省くことにつながります。

 よくある質問としては

  • 入室方法(鍵の開け方)
  • 間取り、広さ
  • インターネット回線スピード
  • 利用日時に関して(キャンセル料ほか)

 予約サイトからの問い合わせは基本的にメッセージが多く、予約がたくさん入っていても上記のように事前に準備することでほとんどメッセージ対応することがなかったり、逆に少ない予約であっても問い合わせ対応で手間をとられてしまう方もいらっしゃります。運営初期のころはどのような問い合わせが多いか、また経験を積むうえでもご自身で実際に対応することをおすすめめしますが、慣れてくれば外注も検討してもよいでしょう。

清掃(消耗品の補充)

 清掃に関してはセルフクリーニングを利用者の方へお願いしているところが多いです。
とはいえ、やはり1日に何組もの利用者がいる場合、あるいは何日間もの間利用がないスペースの場合
自然とほこりなどで汚れてしまいます。

 売上がたたない運営初期のころや時間に余裕がある方はご自身で清掃に入られるのも選択肢のひとつになると思いますが、順調に売上があがると、清掃を外注することもできます。

 個人でレンタルスペースを運営している多くのかたがご自身で清掃をおこなったり、ジモティーなどのサイト上で単発の清掃スタッフを募集したりしています。

トラブル対応(近隣からの苦情、設備トラブル)

 レンタルスペースを運営していてよくあるトラブルは

  • 鍵の開け方がわからない
  • 備品、設備の汚損・破損
  • 利用者による騒音トラブル、近隣クレーム

 特に、鍵の開け方に関するトラブルは事前準備不足によるところが大きいので注意が必要です。
せっかく不労所得を得ようと始めたレンタルスペース運営が、急な現場かけつけで台無しにならないように事前の準備、リスク管理が重要になってきます。

 備品や設備の破損・汚損によるトラブルは予約サイトの保険が使えることもありますので自身でもしっかりと勉強していきましょう。

 また、近隣クレームで多いのが利用者騒音トラブルです。
どれだけ利用前に注意事項を説明しても騒音トラブルにつながることがあります。
近隣クレームは、一度はいると近隣の方も敏感になるため運営がしづらくなります。

 そうした近隣クレームを未然に防ぐには、物件選定の段階から周辺環境(物件の防音はどうか?上下階の利用状況はどうか?)をチェックし、またレンタルスペース運営開始前には必要であれば近隣の方へあいさつをおこなうなど対策を検討しましょう。

まとめ

 今回はレンタルスペース運営初心者の方向けに、レンタルスペースとは何か?どのように集客していくか?オープンしてからの注意点をまとめました。

 特に現在空きスペースをもっているオーナーさんにとってはやらないメリットはないレンタルスペース。空室のままにしておけば売上0円のスペースが明日から収益をうみだすかもしれません。
掲載するのは無料、完全成果報酬型のポータルサイトを利用することでリスクゼロでレンタルスペースを運営してみませんか?

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